クラウドワークスやランサーズをはじめとするクラウドソーシングサイトに登録して、未経験からwebライターを始めるときに最も注意すべきなのが初心者をカモにする悪質案件の存在です。
せっかくやる気を持って取り組んでいても不愉快なトラブルに巻き込まれるとモチベーションもなくなってしまいます。
被害に遭わずに済むように、悪質案件・悪徳クライアント(発注者)にだまされない見分け方をくわしく解説していきます。
悪質案件の内容と種類をチェック!具体的な詐欺の手口も解説
webライター初心者が活用するクラウドソーシングサイトといえばクラウドワークスとランサーズが有名です。その中でも、案件数が最も多いクラウドワークス上での悪質案件が目立ちます。
(※ライティング案件だけでも常時2.000件以上あるので、悪徳クライアントがまぎれています。もちろんほとんどが優良案件なので誤解のないように・・・)
というわけで、ここではクラウドワークスでの悪質案件を例にくわしく解説します。まずは、悪質案件の内容と種類について簡単に説明していきます。
悪質・詐欺案件の内容は大きく分けて4つの種類があります。
- 個人情報を狙い外部に誘導
- 報酬を支払わない
- 商品やサービスを代理購入させ音信不通に
- そもそも報酬(文字単価)が安すぎる
一つ一つについて、くわしく説明していきます。
1.個人情報を狙い外部に誘導
具体的には、契約前にLINEで連絡を取りたがるパターンが多いです。
その後LINEでのやり取りで、募集案件とは関係ないネットワークビジネスへの勧誘、高額スクールへの勧誘、情報商材のセールスなどが始まります。
webライティングの案件に応募したつもりがまったく違うことへ誘導しようとします。
その他、電話番号やメールアドレスを知りたがるクライアントもいます。契約前の段階では、個人情報(氏名・自宅住所・電話番号・メールアドレス・LINE ID)は絶対に教えないようにしましょう。
契約後ももちろん同様ですが、Chatwork(チャットワーク)などのコミュニケーションツールのアドレスは契約後の仕事のやりとりに必要になる場合が多いので、教えるのはチャットワークだけにしておきましょう。
(当然ですが、クラウドワークスの規約でも契約前での個人情報のやりとりは禁止されています。)
2.報酬を支払わない
これは、そもそも報酬を払うつもりがない完全な詐欺案件です。
クラウドワークス(ランサーズも同様)には報酬未払いを防ぐために、クライアントから支払い金額をあらかじめ納めさせる仮払い制度があるので、あくまで仮払い後に作業をすれば被害は避けられます。
(絶対、仮払い前に記事を納品しないでください。)
ただし、要注意なのがテストライティングの存在。採用するつもりがないのにテスト記事を書かせ、不採用にしながらもその記事をこっそり使用するという悪質クライアントがいます。
テストライティングがある案件でも無料や安価すぎる(100円など)場合は避けるようにしましょう。
最低でも、本契約後に提示されている文字単価の半額までを目安にしておきたいです。
(※契約後の文字単価1.0円であれば、テストライティングは0.5円という意味。)
3.商品やサービスを代理購入させ音信不通に
これは、商品レビューなどに存在する悪質案件です。
後精算にてすべて一括で払うから事前に商品やサービスを購入・登録してレビューして欲しいと依頼。結局、すべての費用を払わずに音信不通になるパターン。
納品したレビュー記事の報酬を支払ってもらえないだけでなく、商品購入費用も自己負担となるのでダブルショックの詐欺被害となります。
これは、アフィリエイト報酬を稼ぐためや転売目的の完全な詐欺なので、自分が立て替えてお金を支払うような依頼については、無条件で受けないようにしましょう。
(クライドワークスの規約でも違反行為となっています。)
4.そもそも報酬(文字単価)が安すぎる
これは詐欺ではないのですが、あまりにも報酬が安すぎる悪質案件にも注意が必要です。
文字単価0.1円以下というのもクラウドワークスには、実は数多くあります。(ランサーズにも存在します。)
「初心者にわかりやすく指導するのでお金をもらえて勉強もできます」と教えてもらえるメリットを強調する手口が多いですが、絶対に受注しないようにしましょう。
単価が安いと仕事も簡単だと勘違いしがちですが、悪徳クライアントなので逆に仕事に厳しく、修正指示ばかりで作業が終わらないという場合も出てきます。
初心者ライターをタダ同然でこき使おうという悪徳クライアントなので間違って仕事を受けてしまったら後悔するだけです。
以上、4つのパターンを解説してきました。次にこれらの悪質・詐欺案件を避けるための見分け方について説明していきます。
悪徳・詐欺案件にだまされない見分け方|4つの項目からチェック
具体的な見分け方を解説していく前に、悪徳クライアントがだましやすいと考えるのは、どんなタイプの人なのかを考えると、注意点がはっきりしてきます。
悪徳クライアントがだましやすいと考える相手
- 楽をして簡単に稼ぎたいと思っている人
- webライターを始めたばかりの業界を知らない初心者
- クラウドワークスの使い方がわからない未経験者
楽をして簡単に稼ぎたいと思っている人は最も落としやすい標的です。
webライター業界のことを知らない初心者は、どれが業界の常識なのか正確に判断できないのでだまされるケースが出てきます。
クラウドワークスの使い方についても同様で、キャンセルの仕方がわからない・トラブルになったときの対処がわからないなどの理由で泣き寝入りしてしまう場合も出てきます。
次に具体的な見分け方について解説していきます。見分け方は4つのチェックポイントがあります。
悪徳案件を見分ける4つのチェックポイント
- 募集案件の仕事の詳細を見る募集文のチェック
- クライアントの評価点・評価コメントのチェック
- プロジェクト完了率のチェック
- クライアントの本人確認の有無をチェック
この4つの項目を見ていけばほとんどの悪徳案件を避けることができます。くわしく見ていきましょう。
1.募集案件の仕事の詳細を見る募集文のチェック
仕事の詳細をチェックしていくと、楽をして簡単に稼ぎたいと思っている人に刺さる魅力的な言葉が記載してあります。
それが目印となります。
webライター初心者に刺さる言葉では
これらの言葉が目立つように書いてあれば、悪徳案件率が非常に高いです。
次に、悪徳クライアントは良質な記事を書いて欲しいという目的ではないため、依頼内容が明確でない場合がほとんどです。
質の高い記事を書いて欲しいなら依頼内容もより具体的になるはず。
依頼内容を読んで何を求めているのかよくわからないと感じたときは要注意です。
2.クライアントの評価点・評価コメントのチェック
クライアントの評価が低い場合は悪徳クライアントの可能性があります。
さらに、コメントをくわしく見ていくと実態がわかったりするのでクライアントへの評価コメントはくわしくチェックしましょう。
クラウドワークスの評価は、発注側・受注側ともにスムーズに仕事を終えれば最も高い評価である5つ星(1から5まで) を付け合うことが多いです。
普通に仕事をすれば100点満点という感じです。
ですので、評価が低いクライアントには何かしらの問題があると考えて間違いありません。
ただし、募集件数がそもそも少ない場合は評価をくわしくチェックできません。募集件数が5件以下の場合は案件への応募は控えたほうが安全です。
3.プロジェクト完了率のチェック
クライアントの評価とともに注目したいのがプロジェクト完了率です。
仕事を発注して、記事を納品してもらい報酬を支払うことでプロジェクトが完了となります。仕事が完了しない案件が多いと当然ですがプロジェクト完了率が下がります。
プロジェクト完了率が0%〜50%の間であれば、クライアントの評価・コメントをじっくり確認する必要があります。
ただし、優良クライアントの中にも、ライターの評価に厳しいという理由で途中キャンセルなど、他の理由でプロジェクト完了率が低くなっている場合もあるので、クライアントの評価点・コメント・プロジェクト完了率の3点セットでチェックしましょう。
基本的にプロジェクト完了率が50%以下の場合は応募を控えましょう。
4.クライアントの本人確認の有無をチェック
悪徳クライアントはいつでも逃げられるように身分を明かしません。
もし詐欺行為が発覚してアカウントを抹消されたとしても、新たにアカウントを作って詐欺行為を続けます。
逆に、クライアントが身分証明書を提出し本人確認が済んでいるクライアントであれば安心感があります。
本人確認が未登録のクライアントの仕事は注意が必要となります。ただし、本人確認が未登録の優良クライアントも数多く存在しますので、この本人確認については、あくまでチェック項目の一つとして確認するようにしてください。
まとめ
クラウドワークスでwebライターをカモにする悪質案件・悪徳クライアントの見分け方について解説してきました。もう一度整理すると、悪質・詐欺案件の内容は大きく4つ。
- 個人情報を狙い外部に誘導
- 報酬を支払わない
- 商品やサービスを代理購入させ音信不通に
- そもそも報酬が安すぎる
それらの悪徳案件を見分けるために4つの項目をチェックします。
- 募集案件の仕事の詳細を見る募集文のチェック
- クライアントの評価点・評価コメントのチェック
- プロジェクト完了率のチェック
- クライアントの本人確認の有無をチェック
この4項目をしっかりチェックすることで、悪質案件にだまされる可能性はほとんどなくなります。
【うまい話にはウラがある】ということわざがありますが、早く報酬を手にしたくて条件の良い案件と勘違いして飛びついてしまうと痛い目を見る可能性も高まります。
そうならないために案件に応募する前に4つのチェックポイントをしっかり確認するようにしましょう。
案件数が膨大なため悪質案件も出てきますが、良質案件がほとんどなので
あせらずに、自分に合ったライティング案件をしっかり見つけたいですね。